自尊心という言葉、これがとても大事なんです
最近よく考える事がある
お芝居とは少し別の様な、でも密接に関わる事だと思うのでよく考えたり調べたりする
お芝居の稽古があって本番もあって、それが生活になって、ずっと自分は人にジャッジされ点数を付けられ評価される仕事を続けてきたわけで
僕自身はかなり人間として感覚は鈍い、つまり鈍感な方だと思うからここまで続けて来れた気もしているが
やはり第三者に評価されジャッジされる場所に身を置くと次第に削られ始める
何が
演技の講師をしている時に、ごく稀に『普段人と話す事が怖いんです、うまく話せない』という教え子からアドバイスを求められる、ただセリフを話すときはビックリするほど快活に話し、流暢に演じたり出来る子だったりする
演技としては要求したことをなんとかこなしているように見えるが
『普段人と話す事が怖い』
これは後々絶対にお芝居の現場で壁に当たるからなんとか解決策を見出だそうと一緒に考えてみる
個々によって原因や対処の違いはある
その子のヒストリーによっても変わる
ただ共通している事がある
タイトルの通りです
『自尊心が低い』事である、自尊心とはプライドとかではなく、単純に自らを尊ぶ心を言います
そこで僕も自分自身を見つめてみた、自分はちゃんと自尊心があるだろうか?
考えた、考えた、凄く考えた結果
自らをあまり尊んでいないと分かった
人から否定されたり認めて貰えなかったり忘れられたり軽く流されたり興味を持ってもらえなかったり、そんな時にすぐ自分を卑下してしまい萎縮してあまり人と話せなくなったりする
時代錯誤だけどそんな自分を『根性がない』と自分で自分を切り捨てていた自分に気が付く
良くない
本当に良くないと思いました、役者として表現者としてだけではなく、人として自分を尊ぶ事が出来ないというのは大問題だと
そして近年そういう教え子が増えて来ている気がしてます、僕らのようなベビーブームに生まれた世代はとにかく子供が多かった、スマホも無かったから会話や走り回る事が娯楽でありコミュニケーションだった
今は違う
一人でも生きれる時代だからこそ、自尊心というものが芽生えにくくなっているように思う
何が言いたいか
自分で自分を褒めよう、無条件で自分にエールを贈ろう、無償の愛をくれるのは親しかいない、けどいつか親はいなくなる、そうなった時、自分に無償の愛をくれるのは自分しかいないのだから、自分で自分を褒めてあげてください
あなたはよくやってる
あなたがいるから僕は寂しくない
あなたが読んでくれたからこのblogは意味があった
あなたは凄い
朝起きて仕事場に向かうだけで凄い
雨なのに出かけるの凄い
人に笑顔を作れるあなたは凄い
それを『当たり前だろ』とか『皆やってる』とか『弱肉強食だろ』とか『人気商売だろ』と言う人には近寄らないようにしましょ、だってそれを『当たり前だ』と決めるのはあなたなんだから
大人になって周りに神経使って自分を卑下して自尊心が無くなれば『人と話せなく』なります
自分を褒めてあげてください
僕も自分を褒めようと思います
人を褒めようと思います
演出は間違った部分や足りない部分を指摘するのが仕事だけど
良い部分を沢山知ってるからそれを言えるわけで
だからもっと見つけなきゃ
沢山その人の良い部分を見つけていく方が絶対楽しいからね
『話し方』『あがり症』から『滑舌』『発声』といった演技の根本的な部分であり人として大切な事を広く伝えていけるような、そんな事を最近よく考えてます
まずは自分を褒めよう