世界の違いはとても楽しかったりする
えげつない教えられ方をした
中学高校と部活でめちゃくちゃ不合理な筋トレとかをさせられた、顧問は常に竹刀か短い木刀を持ってて『たるんでる』という理由でバチバチにしばかれる
それが当たり前の世界線
血反吐を吐いて練習すればインターハイで結果が出る!という謎の精神論で体罰も暴言も当たり前の環境で育った自分
正直言って
『訴えたい』
という気持ちが今もある、自分が教わった筋トレとか基礎練習が20年後『やったらいけない筋トレ』にラインナップされていた時に本当に当時の顧問や先輩らを訴えたい気持ちになった
それが自分の育った環境であり時代であり世界線だったと納得して、それでも怪我一つなく健康に46歳まで走れた自分のポテンシャルを褒めるという行為で気持ちを収めた
まあ、ジャッキーチェンも映画で凄い練習して酔拳や蛇拳をマスターしてたし、そんな時代だったんだから仕方ない
僕はこの10数年芸能の教育の場にいて指導を担当していたりもするが、やはり年代というか時代の流れで若い子らの思想や姿勢は変わって来ているのが非常によくわかる、コロナ禍もありそれは如実に変わって来ている
やはり効率の良さが求められる
昔は精神論で突き進んでた部分も今は合理性、効率の良さ、分かりやすさ、が真っ先に求められる時代になった
具体性という物を非常に求められる
そもそも俳優という仕事は人間を演じる仕事であり、人間なんてものが一番複雑怪奇で具体的でもなく一貫性もない癖に知識とプライドがある謎の生き物なわけで、それを演じるのに具体的なマニュアルなんてあるわけがないしマニュアル通り演じたらそれは嘘になってしまう
それを踏まえて具体的に指導していくのに相当足りない頭とボキャブラリーを使った笑
良いこともある
昔だったら聞けない様なことも今は聞いてくる、僕個人的には、分からない事があればすぐに聞く!
という姿勢は一番大事であり一番必要だと思ってる
昔
現場で
そんなもん聞く前に自分で考えてやれ!!
そう言われたから
考えて自分でやったらスッゲー怒られた、
責任者に謝ってこいと言われた
納得行かなかった
やれと言ったのはその人なんだから例え僕がどれだけアホな失敗してもやらせたその人が責任を取って謝るべきだ!と思ったから謝りに行かなかった
更にめたくそ怒られた
じゃあ最初から説明しろよ!わからないから正直に聞いたのに、僕が理解するまで教えろよ!その上で失敗したら僕が全部悪いと認められるし反省も出来るのに
格好つけて『自分で考えてやれ』なんてただの投げっぱなしな放置じゃないか!説明の責任を放棄したくせに失敗したら怒鳴るのか?
なんて事を思うだけなら良かったが僕は口に出してしまったから現場は最悪な空気になってしまったのは若かりし思い出😆💦
今の若い子らはちゃんと聞いてくる
分からなかったら何度も聞けば良い
状況は変わるわけだから逐一聞いて確実に理解していけば良い
指導者や先輩は何度でも聞いて良いんだ~という雰囲気を常に作る事に重きを置くべきだと思う
世界は変わっている、僕らが育った昭和から平成初期とは全然違う、努力と根性論が認められ職人カタギの無愛想なおっさんが選ばれていた時代とは今は違う
かといってその時代に存在した良い部分を好きな子達も沢山いる
悪い部分を取り除き、古き良き部分や支え合いはしっかり残した上で新しい環境に身を投じるのが我々昭和後期に生まれ育った人間の役割なんじゃなかろうかと
そんな事を思う今日この頃である。