芸術ではなく娯楽と言いたい
自分がやっている事は舞台芸術という仕事
ずっとやり続けているがとにかく大変な仕事
お客様に観に来てもらえないとギャラはゼロ
自分を観に来てくださるお客様の人数がギャラに直結する仕事だから
本当に厳しい
事務所に所属して大勢でエキストラの仕事に行く方が確実にギャラを貰える
エキストラ募集のアルバイトが大量にある時代だからね
オーディションを10連続受かり続けたら一年くらいは生活出来るかも
舞台芸術の仕事はそれとは全く違う
観に来てくださるお客様に支えてもらってる
だから良い作品、良いクオリティ、美学を貫いて舞台に立たなければならない
大変な道、茨の道、一生涯保障のない道、修羅の道である
話は逸れるが
僕は自分のやっている事を『芸術』と思った事は一度もない
僕自身
『芸術』という堅苦しい言葉が昔から嫌いだった
お客様が僕の作品を観て、あれは芸術だ!と言ってくださるのは全然構わない、お客様の自由だ
ただ、作り手の僕は『芸術』なんて思って作った事は一度もない
『娯楽大作』
この言葉が昔から好きだ
角川の新作映画にはよくこの『娯楽大作』という言葉が使われていた記憶がある
『娯楽』で良い
ドリフや新喜劇が好きだ
だからこれからも『娯楽』を続けていく
娯楽という修羅の道を歩いていると
人の優しさ、仲間の大切さ、拍手を貰った時の感情
人間にとって大事な物を沢山知る事が出来る